見渡す限りの白樺の森。白樺の木々は雲を突くほど高く、幹の太さは10メートルもある。空には西洋の神の頭部のような形をした雲が浮かんでおり、はっきりとした目鼻立ちや髪の毛まであり、顔には微笑みを浮かべている。ある角度から見ると、白樺の枝がその雲の四肢や胴体のように見えた。前を歩く数人は皆、何をするためか分からないが先を急いでいて、私一人だけが振り返ってその雲を見つめていた。